ブログ | 延岡のカフェのようなジュエリー店。Berceuse(ベルスーズ)です。

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2016年05月06日 [日記]

何者も侵すことができないもの

ご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、先日深夜のEテレで、
あるドキュメンタリーが放送されていました。
小さな体をベッドに横たえ、わずかに動く指先を使って仰向けで操作できる
パソコン画面に向かい「5行詩」を詠む男性。
3歳の時に発症した筋ジストロフィーと共に壮絶な人生を生きてきた40歳。
でも静かにゆっくり語る口調は、穏やかで、あたたかく、目が輝いていました。

ゆっくりゆっくり進行し、ついに中学3年の時に自分で起き上がれなくなります。
17歳のとき、命を絶とうと思います。
でもその時、「ちょっと待て。自分は苦しみ辛い思いをするためだけに生まれてきたのか。
違うだろ・・・!そんな人生でいいのか。いや、見ていろ。このまま死んでたまるものか。」と
死にたい気持ちのもっともっと奥底に、本当はずっと前から持っていた魂の叫び。
これに気づき、思いとどまったと語っていました。

そして彼は言っていました。
「震災と自分の運命を同じにはできません。しかし、東日本大震災の時、街は崩壊し
容赦なく流され、暮らしが、尊い命が断たれた。私は、今こうして自分では何もできない
体となり、ある意味、共に全てを“焼き尽くされた”と思うのです。
一度は死を覚悟し、消えようとした自分。しかし奥底にあった魂があった、生きたいという魂が。
被災した多くの方々も、今必死に戦いながら生きようとしている。
人間には誰もが、何者にも焼き尽くすことができない「生きようとする魂」があると思うのです。」と。

深く私の胸にしみこみました。

自分の気持ちを5行詩に託し、細々とブログに載せていたのをある編集者が見つけ、
結果として本が出来上がり、いま、ベストセラーになっているのだとか。
今の自分を、当時17歳だった自分が予想できただろうか、と。
本当に何が起こるかわからないんだよ、もうちょっとがんばってみろよ!とタイムマシンがあったら
当時の自分に声をかけてるでしょう、と。
生きてて本当に良かったと今、とても思います、・・・と。

本を買ってみよう、と思う私でした。




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