ブログ | 延岡のカフェのようなジュエリー店、Berceuse(ベルスーズ)。お気軽に遊びにいらして下さい。

ベルスーズ

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2016年01月07日 [日記]

嫁いでいった手巻き時計

お年始早々に、ご来店下さった親子でみえたお客様。

以前から気になっていたアンティーク腕時計を、いまいちど
じっくり決めにいらっしゃいました。
この時計のよさを直感的に共感してくれるであろう、
東京の大学から帰省していた息子さんを連れて(^^)。

以前ご来店された時に、なんとなく気になったその時計。
1945年、スイス生まれのK18つくりの手巻き時計。
素敵だな〜とは思ったものの決定的な印象まではなかったようでした。

その日、いかに時計の中は精巧かつ繊細かを知ってもらいたくて、
社長自ら時計の中味を分解して、お客様にお見せして、部品の一つ一つを
実際にお見せしました。

中味を見たお客様は、脈々と息づいてきた70年の歴史と、当時この時計を
作ったおじいさん(想像の世界ですが(笑))の姿が目に浮かんだと
振り返って教えてくださいました。

目に焼きついた小さな小さな部品たち。
それらを巧妙に組み立て命を吹き込んだ職人。
大事に大事にそれを使っていた遠い国の人・・・。
そんなぬくもりのある時計が欲しかった・・・。
そう、時が経つにつれジンジンと感じてきたそうです。

古き良き時代の、人の手が一つ一つ作ったアンティークの良さ。
これを心の奥から感じて、欲しい、と心から思ってくださった方に
この時計も嫁ぎたかったに違いありません。

ずっとベルスーズで眠っていた、どこにも行かなかったこの時計は、
この時を待っていたんだな・・・、としみじみ思いました(^^)。

こんなに愛してくれるこのお客様のところで、かわいがってもらってね。

さようなら、1945年生まれの君。
よかったね。お幸せに。

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